商店街は共助のど真ん中。群馬県商店街振興組合連合会
2月10日は高崎にて開催された群馬県商店街振興組合連合会(県振連)研修会・新年会に参加させていただきました。研修会の講師は全国商店街振興組合連合会の青年部長でもあり、松山銀天街商店街振興組合 理事長や株式会社まちづくり松山 代表取締役、株式会社まちペイ 代表取締役などを務める加戸 慎太郎さんです。今回の講師選定に当たっては、県振連の青年部の立ち上げに向けたタイミングも重なり、私からも加戸さんをリクエストさせていただいており、こうして群馬にお招きできたことを心から嬉しく思います。


研修会の演題は「おもいでづくりのまちづくり―これからの商店街のあり方と人材育成―」となり、商店街振興組合は共助のど真ん中であること、まちは思い出がある場所であり、思い出がある場所であれば一度出ていってもまた戻ってきてもらえるという熱いメッセージを受け取らせていただきました。
昨年は渋川駅前商店街が解散し、群馬県内でも商店街という組織自体が岐路に立っているのが事実です。なぜ商店街なのかという本質に立ち返るとき、ハードの整備ももちろんですが、何よりもコミュニティの受け皿としての商店街が一番重要だと考えています。その意味で加戸さんが強調する「思い出」を提供する場所としての商店街のあり方には強く共感します。
商店街振興組合は、昭和34年9月に東海地方を襲った伊勢湾台風をきっかけに「商店街振興組合法(昭和 37年)」が成立したことからスタートしています。災害復興のための、正に共助の仕組みとして作られた組織です。その本来の位置付けに立ち返る中で、時代に求められる商店街像を、次代を担う世代も巻き込みながら真剣に考えていかなければならないタイミングに来ているのかも知れません。
買い物だけならECでもショッピングモールでもいい。それでも「まち」は一人一人にとって思い出のある大切な場所です。そして、商店街は商業者の寄り合いの組織ではなく共助の組織。より当事者意識を高めて、世代を繋ぎ、円卓で。新たなスタートを模索していきたいと思います。
最後に、遠路はるばるお越しいただきました加戸慎太郎さんに心より感謝申し上げます。


