議会力を底上げするために。両毛六市議会議長会
本日は佐野市で開催された「両毛六市議会議長会議員研修会」に参加。講師の全国市議会議長会 企画議事部 篠田光洋氏より「地方議会の運営と最近の動向について」と題して90分の時間いっぱい講話をいただきました。

序盤は「令和4年の地方自治法の改正」などの、近年の議会関連の法改正についてご解説いただき、議員の発言の通告制の意味合いについてや議長の許可を得ない場合は不規則発言、議長の秩序維持権に基づく発言禁止、緊急質問や議事進行、動議、発言の取消・訂正に至るまで、議会の中で用いられる議事日程以外の対応についても詳細にご解説いただきました。それぞれの意味合いについては理解していたつもりですが、それぞれの本質を聞くことができたのは非常に興味深く、今後の議会運営に役立てていける知識だと感じます。
例えば、国会の議会中の公式の発言は免責特権があるが地方議会議員には免責特権はなく、地方公共団体の議員の議場での発言に対する損害賠償請求は議員個人に行うのではなく、所属する地方公共団体が行うといったこと。また、関連質問は本来2人以上の質問がほぼ同一であった場合、一人に発言を許可し、もう一人には不足を補うために関連した発言を許可したことから始まったものであり、本来通告をしていない方からの関連質問は認められないといった先例があることなど、今まで持っていた認識を改めるような内容も数多く吸収することができました。

議員一人ひとりの質問力=政策力は議会力の根幹であり、一般質問についても「議員一人ひとりのもの」から「議会のもの」にする、つまり議員集団としての政策力水準を高めて、議会力の底上げをしていくべきとの投げかけは、正に今の議会に求められている部分だと感じます。
本日学んだことをしっかり意識する中で、目前に迫った予算議会に望んでいきたいと思います。本日は貴重な機会をいただきありがとうございました。