文化財を後世に。鳳仙寺で防火訓練

1月26日は文化財防火デーです。昭和24年の1月26日に法隆寺金堂壁画が焼損したのを契機に毎年文化財防火運動が展開されており、桐生市でも毎年この時期に文化財防火訓練を実施しています。
今年の訓練は本日午前、梅田町の鳳仙寺にて行われました。鳳仙寺は本堂や山門脇の鉄眼版一切経全6700巻を納めた輪蔵、梵鐘が桐生市指定重要文化財に、本堂裏の五輪塔は由良成繁の墓として桐生市指定史跡になるなど、市内屈指の文化財の宝庫というべき場所です。
首里城が火災により焼失したニュースも記憶に新しいところ。桐生市は戦災を受けていないことから、群馬内の文化財の約1/3が集中している地域です。先人から受け継がれた文化財を自分たちの代で絶やさないため、その価値をしっかり認識するとともに、もしもの時に備えた訓練がたいへん重要だと感じています。

本日の訓練では、副住職による迫真の演技に始まり、鳳仙寺の皆様による初期消化訓練、消防隊の皆様による放水など、火災の際の通報から初期消化の手順も含めた確認されました。鳳仙寺の皆様、桐生市消防本部の皆様、消防団の皆様、教育委員会の皆様、地域の皆様、たいへんお疲れ様でした。