久しぶりのビブリオバトル

昨夜は「本の町きりゅう大作戦」主催のビブリオバトルが久しぶりに開催され、参加させていただきました。今回の会場は「かき氷屋 iroha」さんです。残暑厳しい夜に、かき氷を食べながらのビブリオバトル。10数名が出席し、8名が発表を行いました。ちなみに、今回は席間距離の確保やマスクの着用、アルコール消毒など感染症対策をしっかりしながらの開催となります。

今回の注目は何といっても第10回全国大学ビブリオバトル首都決戦で「グランドチャンプ本」を獲得した中山さんも参加してくれていること。しかも、中山さんはirohaのスタッフでもあります。

発表された皆さんは老若男女、本のジャンルも問わず、どれも素晴らしい内容で楽しいひとときを過ごすことができました。1回戦目ではチャンピョンの本が敗れる波乱も。経験やジャンル等で単純に勝敗が付くものではないところもビブリオバトルの楽しさです。

ちなみに、今回私が紹介したのは江上剛さんの「蕎麦、食べていけ!」です。地方都市の温泉街再生のために立ちあがった信金の若手営業マンと地元女子高生が、大手銀行による開発計画や地元の意見調整の難しさなどと戦いながら、クラウドファンディング等を駆使して温泉街の活性化に挑む物語となります。元バンカーの作者が描く物語はさながらローカル版「半沢直樹」の様相。帯の表現を借りると「ハラハラドキドキの町おこしエンターテインメント」と表現するに相応しい小説です。物語の舞台は寿老神温泉。そう、沼田市の老神温泉がモデルとなっています。小説に出てくる大蛇神輿や実業高校の蕎麦サークルは全部実話からヒントを得たものです。ぜひ小説を読んでから、実際の老神温泉に訪れてみていただけたらと思います。