これからの商店街に必要なこと。全国商店街青年部研修会in那覇市 その③

2日目の研修の後半は中小企業庁 経営支援部 商業課の伊奈友子 課長より「今後の中小商業支援策について」解説をいただいました。現状の課題として、地方の事業者でもGXやサイバーセキュリティ、経済安保などへの対応が求められてくること、生産年齢の人口減少によりIT化やDXの推進が求められていること、地方でも安心して働き暮らせる環境づくりについてなどの課題を提示いただいた上で、ローカル・ゼブラ企業(地域の社会課題解決に向け、収益を確保しながら社会に対して良い変化を生んでいる企業)の必要性などのお話をいただきました。
また、商店街・中心市街地活性化支援策として、若者にも魅力のある地方における仕事づくりや、地域コミュニティの形成・維持に重点を置いており、地域のコミュニティの拠点として重要な場として商店街を含む中心市街地等の広域エリアにおいて地域が目指す方向性・ビジョンを定めていく必要があるとの視点で各種支援に取り組んでいただいているそうです。桐生市ではまだ中心市街地活性化基本計画を策定していませんが、取り組みが成功している地域では行政や企業、団体、住民投が参加して中心市街地活性化基本計画の策定し、民間主導で事業推進がなされていることに特徴があるとのことで、桐生市でもぜひとも官民連携して計画を策定に取り組んでいけることを願っております。自ら事業で収益を上げ、地域に還元でき長く継続できる仕組みを構築していく、正に今回学んだ国際通りの取組みにも当てはまる考え方かも知れません。
最後に、商店街等で活用できる施策について、IT導入補助金や中小企業省力化投資補助事業、事業再構築補助金、新しい地方経済・生活環境創生交付金などの説明を事例も交えながらご解説いただきました。商店街振興組合は公共性のある組織だからこそ取り組める共助の役割があり、社会資本としての機能も果たすことができます。若手の経営者の皆さんや地域の皆さんにもそのような視点で商店街を見ていただき、どのようにしていったら良い方向に進むのか、どんな機能を備えたら商店街が面白くなっていくのかを考える機会を得ていけたらと思います。
最後に、この度の貴重な機会のご設営をいただきました「はなまちぐゎー青年部」の皆様、那覇市国際通り商店街振興組合連合会をはじめとする沖縄県商店街振興組合連合会の皆様に心より感謝申し上げます。
P.S. 一泊の弾丸日程でしたが、2日目の飛行機までの僅かな自由時間で、首里城の見せる文化財復興と、沖縄戦の激戦地・浦添城跡(浦添ようどれ)を駆け足で見学させていただき、沖縄の歴史を感じることができました。おわり


