次世代OSトロンと山間部の森林資源を活かしたDX・GX講習会

本日は桐生市梅田町の二渡集会所で開催されたNPO法人コミュニティ科学ネットワーク主催の講習会に参加させていただきました。開催にあたっては、私も所属している「かんのんまちづくりの会」で協力をさせていただきました。

この講習会は3回シリーズとなっていおり、次世代都市OSを用いた桐生市の山間部における自然エネルギー資源の活用に関する社会実験に関連して、DX・GX に関心を持った市民の皆様や関係者を対象に実施するものとなります。

初回となった今回はNPO理事長の島田昭仁さんより現在取り組んでいる社会実験の概略の説明をいただいた後、東京大学先端科学技術研究センター 特任研究員の谷口信雄 先生より「梅田地区の森林資源や小水力を活かした自然エネルギーのビジネスポテンシャルについて」のご講義をいただきました。講義内におけるグループワークの中では、地域エネルギー需給データベースを基にした簡易的な計算を実施。例えば、小水力発電を活用すれば、1万世帯以上の電力を賄えるのではといった夢のある数字も導き出されました(厳密には発電効率などの詳細な計算が必要となります)。

現在、林業の衰退や中山間地域の少子高齢化の進展等により、多くの山林を有する自治体はその管理が大きな負担としてのしかかってきている状況にあります。森林資源や小水力などについて、エネルギー資源としての価値を見出すことができれば「山林=お荷物」から「山林=資源」に転換でき、山林を多く持てば持つほど豊かな街であるという価値観に転換できるのではないかと期待しているところです。

桐生市は市域の7割が森林であり、将来的にはエネルギー自給率100%の街、さらに先にはエネルギーを市外に輸出して外貨を稼ぐ街になっていくことを夢見て、引き続き市民の皆様との情報共有を進めるなかで、具体化に向けた取り組みを推進していきたいと思います。