商店街振興組合発祥の地に学ぶ。全国商店街青年部指導者研修会in愛知 その②

7月に2日間の日程で全国商店街青年部指導者研修会に参加させていただきました。(その①の続きです )

2日目は愛知県 経済産業局 革新事業創造部 スタートアップ推進課 課長 長谷部淳氏による「愛知県におけるスタートアップ支援」についてと、愛知県商店街振興組合連合会 青年部長 坪井清滋氏による「スタートアップとの連携により解決が期待される商店街の課題」についての行政と商店街双方からの見たスタートアップとの連携の話題からスタート。愛知県では「スタートアップの成長により新産業を創造する」ことと「スタートアップと既存企業をマッチングしてオープンイノベーションを創出していくことにより現行の産業が発展する」という2つの視点でスタートアップにフォーカスしたイノベーションの創出を目指しているそうです。具体的な取り組みとしてはスタートアップのインキュベーションとハード支援の総合的な機能をワンルーフ・オールインワンで提供する中核支援拠点「STATION Ai」を開設しています。スタートアップの参画社数は実に1,000社とのこと。また、起業など新たな価値を創出する人材の発掘・育成やスタートアップの成長支援としてAICHI STARTUP SCHOOLも開設しています。商店街での具体的な活用事例としては、人材不足で商店主自身が様々な役割があり商店街活動に参加できなかったり、SNSなどの発信に力を入れられていないなどの現状を打開するために、生成AIを活用するなどの省力化の事例も紹介されました。

続いては、スタートアップ企業からの具体的な提案として、合同会社ISSEN GLOBAL CEO 最高経営責任者 片山陽向氏より「商店街の課題解決のためのCHATGPT、生成AIの活用について」の話題提供に移ります。なぜ今、生成AIが話題になっているのかという投げかけから始まり、生成AIで解決できる課題として、人手不足、海外からの観光客への対応、外注費の高騰、一人に求められる作業量の多さ、集客などの事例お示しいただくとともに、生成AIだからできること、生成AIでも難しいことの整理も交えながらわかりやすくご解説をいただきました。また文章、画像、動画、音声など用途に応じた生成AIツールの選択方法についても具体例が示され、商店街や個人商店においても生成AIの活用が決して未来の話ではないと実感した次第です。

その後、中小企業庁経営支援部商業課長 伊奈友子氏より中小企業庁関連事業についてのご説明をいただき、会場を後にして栄町商店街視察後に自由解散となりました。栄町商店街は世界的なブランドショップが並び、東京で言うと銀座に当たるような場所という印象。商店街というイメージからは少し離れる印象もあり、その足で名古屋を代表する大衆的な商店街である大須商店街まで足を延ばしました(こちらについては別途記載します)。

最後になりますが、この度の研修会をご設営いただいた全振連、及び愛知県振連の皆様に心より感謝申し上げます。

(番外編へつづく)