経済建設委員会の視察で兵庫県西脇市へ
経済建設委員会の視察で播州織の産地である兵庫県西脇市へ。繊維出荷額250億円、繊維事業者約200社と、桐生市の繊維産業と規模の近い都市です。
抱える悩みも共通しており、生地産地のため下請け企業がほとんどで完成品を出荷できないこと。また、従事者の高齢化や後継者不足も共通の課題です。
西脇市では繊維産業で完成品を作り、播州織のブランド力を高めるため「西脇ファッション都市構想」をつくり、繊維産業の構造改革に取り組んでいます。象徴的な取り組みはデザイナー育成支援。繊維事業者が若手デザイナーを雇用することに対して3年間、毎月最大15万円の支援を行い、社内での完成品づくりのデザイン力向上、また若手の就業者確保に努めています。これまで20名の若手デザイナーが西脇市に新規就業しました。
3年間継続した後の雇用について課題を感じる部分もある一方で、西脇市を拠点とする若手デザイナーが低額で創作活動ができるコワーキングスペースを設置するなど、定着に向けての努力もみられました。
桐生市にも全国から繊維産業を目指して若者が集まっていますが、行政としての支援や、若手従業員の横の繋がりをつくるための仕組みづくりは充分でないのが現状です。
桐生市と西脇市は同じ課題を抱えるライバルであり、仲間でもあります。しかしながら、あまりお互いに認識してこなかったようにも感じます。今回の繋がりを大切にしながら、お互い情報交換するなかで、それぞれがよい方向へと向かっていくことができたら嬉しいです。
今回の視察内容を桐生市にどう活かしていけるのか、しっかり精査して具体的な提案へと繋げていきたいと思います。