消防団員に水災害時に必要な知識を。6月議会ダイジェスト②

6月30日に閉会した桐生市議会 令和5年度第2回定例会(6月議会)の中で私が質問した内容の一部をシリーズで紹介しています。ダイジェスト2つ目は、6月29日に行った一般質問の中で取り上げたテーマとなります。内容は「水災害時の避難・救助に必要な技術を身に着けるための研修・訓練を消防団員に向けて実施することについて」です。
実は昨年の9月議会でも同じテーマを取り上げさせていただきました。前回の趣旨としては、線状降水帯の発達による集中豪雨など、台風に限らず水災害のリスクが年々高くなっていること。また、山と川に囲われた地形である桐生市においては、水災害発生時に前線に立つ消防団員が、水災害時の避難・救助に必要な知識と経験を獲得しておくことが、団員が自らの命を守ることに繋がるのではないか、といった視点で質問をさせていただきました。
そこで、今回はその後の取り組み状況につて質問。6月25日に群馬県消防協会 桐生広域支部の主催で、桐生市・みどり市内の消防団員向けの座学の講座を開いていただいたことを確認しました。前回の提案からスピード感を持って研修会を具体化していただき心から感謝申し上げます。

今回の講師は、急流救助の国際資格であるRESCUE3のうち「スイフトウォーターレスキュー」と「テクニカルロープレスキュー」の2つの資格を発行できる日本でたった8名しかいない講師の一人であり、みどり市在住の渡邉純規さんです。今回の講座では「急流の現場」という非常に危険性の高い状況の中で、いかに効率的かつ安全に救助活動を行うことができるか、またそのために必要な「正しい考え方」や 「実績のある方法」「安全な装備」などを、実演も交えながら実施していただきました。
ちなみに、今回の研修対象者が各分団から2名ずつであったことから、残念ながら私自身は参加することはできませんでした。水災害発生時に、消防団員一人ひとりが主体的に安全な判断ができるようになっていくためには、今回実施いただいたような座学研修を継続して実施していただき、消防団員の皆様の受講率を上げていくことが必要だと考えています。また、急流での水泳法等の実技訓練等を実施することなど、より実践的な技術を身に着けていく機会もご検討をいただくよう求め、このテーマに関する質問をまとめさせていただきました。これからも、消防団員が最低限の知識を持った上で安全に活動に取り組めるよう、継続的にこのテーマについて取り組んでいきたいと思います。


