子どもの事故予防地方議員連盟 総会

本日は参議院議員会館にて開催された「子どもの事故予防地方議員連盟」の総会に出席。当議連は地方議員同士で子どもの事故事例を共有し、全国のネットワークを活かしながら課題解決に向けた調査・提言を行っている超党派議連です。私は昨年度から副幹事長を務めており、総会では司会を務めさせていただきました。
令和3年度、当議連は節分豆事故の対策・民間学童の事故対策の要望を各省庁へ提出したり、2歳以上の子どもに対して一律にマスクの着用を求めることに対する緊急声明を発表するなど、活発に具体的な提言活動を実施。このような議員のネットワーク・専門家との意見交換により行政のみならず民間企業等へもエビデンスに基づいた提言を行う活動が高く評価され、マニフェスト大賞において優秀賞も受賞することができました。また、子どもの居場所毎の事故要望という視点で保育園・幼稚園等対策、⼩中学校等・学童対策、⽔辺対策委、家庭対策、地域対策の5つの委員化を設置し、各分野の専門家をお呼びしての講演会を実施するなど、それぞれの状況をより掘り下げた調査活動を行うことで、それぞれ具体的な提言などに結びついています。
直近でも2022年9月に静岡県の認定こども園において発生した3歳の園児が通園バスの中に取り残され死亡するという痛ましい事故を受け、子どもの事故予防地方議員連盟とNPO法人セーフキッズジャパンの連名にて、小倉内閣府特命担当大臣(こども政策担当)と自見はなこ内閣政務官に要望書を提出しました。この件については、来年度に向けて安全対策の義務化が検討されるなど、国によるスピーディーな具体的対策が進展しており、当議連の活動が一つの契機になったものと前向きに捉えています。
今年度においては、国等への要望書の提出もさることながら、地方議員の連合体という強みを生かし、所属議員がそれぞれの議会での質問等を通じて、具体的な解決策を図ることにより子どもの重大な事故を抑止していくこと。そのために委員会を中心とした課題の抽出機能の強化を図るとする方針が確認されました。

子どもの事故予防地方議員連盟では、各専門分野の顧問を置いており、これも議連の強みの一つとなっています。具体的にはNPO法人Safe Kids Japan山中 龍宏 理事長、せんとう法律事務所 仙頭 真希子 弁護士、岐阜医療科学大学薬学部 宗林さおり教授の3名の皆様です。議員と専門家が連携して公だけではなく民間に対しても提言を行っており、エビデンスを踏まえた活動により、具体的な成果が多く得られているという印象です。
地方議員一人ひとりは国を動かすだけのチカラは持っていません。でも、国の施策は確実に地方行政や家庭、子ども一人ひとりへと繋がっています。地方議員の連合体として国や民間に提言を行い、社会が良い方向に変化するきっかけを作っていくことができる、それが当議連の意義の一つです。そのためにはしっかりとした調査研究機能を持ち、エビデンスの基づいた具体的な提言が重要であり、今後より議連の機能を強化しながら子どもの事故予防に取り組んでいきたいと思います。

最後になりますが、今回の会場のご設営にご協力をいただきました内閣政務官 自見はなこ 参議院議員をはじめ、総会にご協力をいただいた皆様に心より感謝申し上げます。