シルク・ドゥ・ソレイユの世界

14日は古民家カフェPLUS+アンカーで開催された「アートカフェ」へ。群馬大学理工学部による科学講座「サイエンスカフェ」と、市民や有識者による文化芸術等の講話「アートカフェ」が毎月交互に開かれているプログラムです。

今回の講師は元シルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマーである奥澤秀人さんです。奥澤さんは桐生市出身で、小学生の頃から体操競技に励み、高校3年生の国体で大きな怪我をしながらも日体大へ入学。卒業後、フリーターをしながら体操を続ける中、2005年に日本で初のオーディションに参加し、見事合格してシルク・ドゥ・ソレイユに入団されました。14年間の在籍期間の中で2つのショーに出演しながら約30ヵ国を巡り、日本講演にも参加されるなど、最前線で活躍。コロナ禍でパフォーマーが解雇されたことをきっかけに帰国し、現在はパフォーマンスチーム「IGNIS DE ORNIS(イグニス・デ・オルニス)」を組織して地元桐生を中心に活躍されています。

講話の中ではシルク・ドゥ・ソレイユに代表される現代サーカスと旧来のサーカスの違いや、シルク・ドゥ・ソレイユの入団までの過程、世界中で高いレベルのパフォーマンスを続けていくことができる組織の仕組みなど、今まで知らなかった華やかな世界の舞台裏の努力や緻密さをお聞きすることができ、あっという間の1時間半となりました。

世界で活躍された最高峰のパフォーマンスを地元で見られるのは貴重なこと。奥澤さんらは定期的に地元での公演も行っていますので、ぜひ多くの方に生のパフォーマンスをご覧いただけたらと思います。