各人各様の取り組み。桐生市地域おこし協力隊活動報告会

本日は桐生市内で活躍する地域おこし協力隊の活動報告会に寄らせていただきました。地域おこし協力隊は、都市部から地方への移住・定住を促す仕組みとして総務省が予算措置を行い、各市町村が受け入れを行っている制度です。取り組む内容は地場産品の開発・販売・PRや、農林業への従事、住民支援など多種多様。現在桐生市では桐生地区、新里地区、黒保根地区の3地区に計8名の地域おこし協力隊員が活動しています。

今回の報告会では桐生地区の1名、新里地区1名、黒保根地区4名による、これまでの活動についての報告がありました。

発表順にご紹介させていただくと、河野隊員は木の実のインターネット販売の取り組みについて、同じく黒保根の小島隊員は高齢者向けイベントの取り組みや新たなテーマとして養蜂業に取り組んでいることについて、新里地区の小野隊員は農業振興としての販売活動や産業用ドローンによる農薬散布の取り組みについて、桐生地区の青山隊員(小林隊員や金子隊員の活動も合わせてご報告いただきました)は観光情報センター「シルクル桐生」での観光案内業務やイベント主催等について動画を用いて紹介、黒保根地区の飯塚隊員はキャンプ場を拠点としたオンラインサロンやイベントについて、同じく黒保根地区の岩崎隊員はこれまで取り組んできた民泊や移住支援・地域ベンチャー留学・黒保根マルシェなどの様々な取り組みについて、各人各様の報告がなされました。

地域おこし協力隊の任期は最長3年間。残念ながらこれまで桐生市の地域おこし協力隊として活動された方の中で、退任後に定住された方は0名という状況。そして、今年度は複数の隊員が卒業を迎えます。なんと今回は9月に任期を迎える岩崎隊員、11月に任期を迎える飯塚隊員より「定住宣言」がなされました。地域おこし協力隊の本来の目的は「一時のお手伝い」ではなく「末永く住み続けてくれる人材」を生み出していくことです。この度、桐生市の地域おこし協力隊の定住第一号が誕生することは、きっと後に続く地域おこし協力隊の皆さんに対して良い影響を与えてくれると確信しています。

地域の中に入り、地域の皆様とともに地域のために活動していく地域おこし協力隊。現在の8名の隊員は本当に意欲的な方ばかりで、とても充実した状態にあると思います。この状況を今後着任される後輩の隊員の皆さんにも繋いでいき、桐生市での好循環を生んでいくことができると、桐生に欠かせない存在としてより地域おこし協力隊の重要性がより増していくのではないでしょうか。これからも地域おこし協力隊皆さん、そして卒業される隊員の皆さんの活躍にぜひご注目ください。そして地域の皆様におかれましては、それぞれの地域で活躍する隊員とOBへの応援をよろしくお願いします。