両毛6都市が連携する意義。両毛六市議員懇談会

本日はホテルサンルート佐野にて開催された「両毛六市議員懇談会」の定期総会と講演会に参加させていただきました。コロナ禍の影響もあり、3年ぶりの開催となります。

この懇談会は両毛六市(桐生市、みどり市、太田市、館林市、足利市、佐野市)の議員が任意で参加する懇談会であり、両毛地域の連携の推進と、相互に情報を共有し見識を高め合っていくことを目指して年数回の研修会を開催しています。元々は両毛六市若手議員懇談会として、当時の両毛五市による広域合併及び政令指定都市の実現に向けた若手議員の集まりでした。

群馬県東部と栃木県南西部位置する両毛地域は約80万人の人口を擁し、人口規模でも経済規模でも都道府県と肩を並べることができる力を持った地域です。両毛地域に所在していることも桐生市の一つの強みにしていけるよう、各市の特徴を活かした地域間のネットワークの構築や、相互連携の推進を更に進めていくことが大切だと考えています。この懇談会が存在する価値を最大化するため、今後の在り方も含めた議論が活発化していくことを期待しています。

総会終了後には佐野市の金子裕市長より「進化する佐野市 選ばれる佐野市」と題してご講演をいただきました。金子市長は市議、県議を経て昨年4月の市長選において当選されて現職となります。ご講演の中では、佐野市では移住以上に定住に力をいれて各種施策を進めてるということを強調をさせていました。佐野市独自の取り組みとしては「資格試験受験料助成事業」が挙げられます。中学生以上の学生が資格試験(国家試験など100以上が対象)の受験費用を全額助成するというもので、全額補助は全国初とのことです。また、高校3年生までの医療費無料化も行っており、子育て世代や若者への支援を通じて定住を促していく姿勢を明確に打ち出しているという印象を受けました。

佐野市は高速道路アクセスが良く、アウトレットモールや大型商業施設が立ち並ぶなど、近年目まぐるしく街が発展を遂げています。そんな佐野市においても、既に人口減少に見舞われており、様々な定住・移住施策に取り組んでいるのが現状です。そのような中で、両毛六市が同じ土俵の上で競争をして足を引っ張りあっては元も子もありません。

佐野市は佐野市の強みを、桐生市は桐生市の強みを、それぞれの都市がそれぞれの強みを活かしていくなかで、互いに機能を補完し合ながら両毛全体発展を目指していく視点が必要ではないかと考えています。この両毛六市議員懇談会の繋がりを活かしながら、各自治体の発展が両毛全体の発展に繋がるような交流に結び付けていきたいです。

最後になりますが、本日のご設営いただきました佐野市の皆様に心より感謝申し上げます。

画像引用元:両毛広域都市圏総合整備推進協議会事務局( http://www.ryomo-kouiki.jp/