緊張感高まる豚熱(CSF)への対応と、銃器の取扱い。鳥獣被害対策実施隊

今朝は新里猟友会の会員として、今年度2回目の桐生市鳥獣被害対策実施隊事業に参加させていただきました。桐生市からの委嘱を受け、有害鳥獣の生息並び被害調査・捕獲オリの点検等を行う事業です。桐生市内においては、養豚農家における豚熱(CSF)の発生が相次いでいるとともに、野生イノシシにおいても染例が確認されている状況もあり、引き続き警戒が高まっています。

夏のシーズンは雑草との戦いでもあり、背丈以上に生い茂った草と格闘し、まずは捕獲オリにたどり着くのが一苦労な状況。捕獲オリなどは比較的急峻な場所や、不整地の場所に設置されている例が多く、日々管理を行うのは簡単ではありません。それでも、本日の活動の中でオリの周りにはイノシシ生息の痕跡を多数確認することができました。

さて、今年1月に埼玉県で発生した猟銃を用いて立てこもり、医師を殺害した事件に続いて、7月8日には手製の銃器による惨忍な事件が発生してしまいました。当初は散弾銃を使用したというニュースが流れ、大日本猟友会の会長もメディアのインタビューを受けるなど、猟友会員にとってもたいへん残念なニュースとなっています。当然ながら、地域の産業や暮らしを守るために活用をされている銃器に対しては、適正な審査のもとで所持許可が出されています。このような事件が続くことで、健全な理由で銃器を使用している方に対してもより厳しい目が向けられ、より厳格な管理が求められていくだろうと想像するところです。

鳥獣対策で取扱う猟銃は命を奪いかねない危険な道具であり、有資格者は危険性に対する自覚をしっかり持つことが必要です。併せまして、市民の皆様には猟友会が行っている活動に対する社会的な役割についても、広く理解をいただければ幸いに思います。日本において、二度と銃器による悲しい事件が発生にないことを心から願って止みません。