少年の日を描き続ける。画家 安藤勇寿さんとの対話

先日、桐生三者の会の石原代表にご案内をいただき、栃木県佐野市(旧田沼町)にある安藤勇寿「少年の日」美術館を訪問させていただきました。2002年に開館されたこの美術館は今年5月で20周年の節目を迎えます。
「少年の日」をテーマとして、何気ない季節の中での日常の大切さを描き続けている安藤勇寿さんの絵は、色鉛筆で描かれており、日本全国の美しい風景が、少年たちの日常とともに描かれています。時代背景などは違えども、子どもの頃に過ごした情景・記憶と重なる風景がたくさんあり、美術館の絵を見てまわっているうちに、昔懐かしい記憶がたくさんよみがえってきました。今よりずっと時間があって、無駄なこともたくさんして、でもとっても意味がある経験だった少年期。大人になったら忘れてしまう感性を改めて蘇らせて、当時の想いを思い出してもらいたい。そんなメッセージが込められた絵画たちなのだと思います。

今回、安藤勇寿さんとの対話の時間もいただき、1時間ほど熱く語り会うことができました。絵画のことはもちろんですが、家族のこと、子育て、戦争、政治に至るまで幅広い話題が途切れることなく続き、あっという間のひと時。安藤さんとの価値観の近さも感じ「このまま迷わず、真っすぐ進んでいけ」と、安藤さんから背中を押されたような、そんな不思議な感覚でした。

美術館の雰囲気、スタッフの心づかい、森や川に囲まれた周囲の環境に至るまで全てのおもてなしの雰囲気が素晴らしく、桐生の近くのこんな素敵な場所をいままで知らなかったことを後悔するとともに、ぜひともまた訪問したいと感じました。桐生からは、梅田湖より桐生田沼線で峠を抜ければ40分ほどのドライブで到着する安藤勇寿「少年の日」美術館。桐生の皆様にもお勧めしたい場所です。人気の道の駅と合わせて桐生からのドライブを楽しんでみるのはいかがでしょうか。

安藤勇寿「少年の日」美術館
住所 栃木県佐野市御神楽町623-1
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は閉館30分前まで)
休館日 毎週月曜日(月曜祝日の場合は翌日休館)、毎月第1火曜日、年末年始(12/26~1/4)
入館料 大人800円(70歳以上は100円引き)
中高生 500円
小学生 300円
幼 児 100円(但し、4歳以上)
※団体は15名様以上100円引き(予約が必要です)
