座席ベルトの装着義務のない園バスの安全対策について

本日は、子どもの事故予防地方議員連盟のリモート役員会に参加。終了後に、幼稚園・保育園・こども園などで利用されている送迎用の幼児バス(園バス)についての安全対策について、後付けのできる安全用ベルトを開発したメーカーである株式会社エムビーエムサービスのご担当者様からお話をお伺いさせていただいました。なお、今回の説明会は特定非営利活動法人Safe Kids Japanと連携した取り組みとなります。
幼児用バスについては、運転席や先生の座る大人用の座席にはシートベルトがありますが、幼児用の座席にはシートベルトの着用義務がなく、ほぼすべての幼児用バスにおいてベルト等の装備がない状況です。
幼児バスにベルトが普及していない理由としては、幼児自らの脱着が難しいこと、幼児は体格や年齢が様々で一定の座席ベルトの設定が難しいこと、同乗者による脱着補助作業の負担が発生することなどが挙げられています。
株式会社エムビーエムサービスでは、幼児自ら脱着ができる構造で、体格に合わせてベルト位置が調整でき、幼児が一人でも脱着できるベルトというコンセプトで商品開発を行い、今年8月に製品化に至ったそうです。ベルトはランドセルのような肩ベルト方式で、真ん中にマグネット式の胸ベルトが付いています。説明会内で見せていただいたダミー人形を使用した実験動画では、急ブレーキ時に安定した姿勢で体が保持されている様子を確認させえていただきました。
園バスにベルトがない問題については、全国的に園バスによる重大事故の事例が多数発生していることから、私としてもたいへん関心のあるテーマです。今回ように、具体的な対策に繋がる製品開発が進んできたことは非常に喜ばしいことだと感じています。費用の問題など、まだまだ解決すべき課題は多くあろうかと思いますが、ぜひ抜本的な問題解決に向けての第一歩に繋がっていってくれることを心から願っています。
参考記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ef554188400688bbc192a38d9bff36fed27de7a?fbclid=IwAR2Kew2wXVRlY1dLrBwiLCVfcaHx14YVLA3NzoyZizF9xBD67PbhA63ew7w
参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=xYNtYelamYY&t