桐生市とみどり市の教育・学校間連携

本日、3回目となる「桐生・みどり未来創生会議が」桐生市役所にて開催され、新たな連携テーマとして「教育・学校間連携について」の議論が交わされました。ちなみに、現在でも桐生市とみどり市の間においては中体連の運営やマーチングフェスティバル、教科書の採択など、複数の事業において既に連携を行っています。今回の未来創生会議においては、新たな連携事業として、黒保根地区と東地区の小中学校の連携、及び教師間の研修での連携が示されました。

はじめに議論されたのは黒保根地区と東地区の小中学校について。両地区ともに生徒数の減少による行事やクラブ活動への影響や、コミュニティが固定されることによる課題が指摘されていることから、小中一貫校に向けた検討が進められています。生徒・児童の人数からすると、黒保根・東で学校の統合も見据えていくべきと考えますが、実現には組合立学校の設立が必要であり、校舎をどちらの市に置くかなどの越えるべきハードルが多数あるのも事実です。将来的な組合立学校の設置も見据えつつ、現実的には本日示されたような合同授業の実施の検討や、両地区の特徴である英語教育を活かした英語弁論大会の開催など、今できる連携から一つ一つ取り組んでいくことが重要であると感じます。委員の皆様からは地域住民を巻き込んだ連携や、他地域の学校も含めた連携についても取り組んでいくべきという提案も示されました。

2つ目のテーマ「教師間の研修連携」については、法律で義務付けられている教職員の研修について、それぞれの市で行っているのが現状となります。本日の会議の中では教育委員会や教育研究所が主催する講座や研修会について、互いに参加できるように見直していくことが示されました。この取り組みでは重複する研修を統合することにより効率化が図られるのは勿論のこと、両市の教員相互の交流が図られることも期待されることから、すぐにでも実行していただきたい事業であると感じます。

一口に教育と言っても、子ども達の問題だけでなく、地域全体に関わってくるテーマとなります。次回は「教育・学校間連携について」の議論に加え、新たなテーマを含めた議論が進められていくことが決定し、本日は閉会いたしました。

桐生・みどり未来創生会議を通じた議論が、両市に暮らす市民の暮らしをより良くしていくためのアイデア作りの場として、今後も有効に機能してくれることを期待しています。