安心安全な給食を届けるために

1月21日に新たな桐生市学校給食中央共同調理場の着工に安全祈願が行われ、総務委員長として出席させていただきました。

現在の中央共同調理場は昭和44年に建築され、耐震性の低さや、衛生管理基準を満たさないウェット方式を採用していること、設備の老朽化による部品混入事故の発生など、様々な課題を抱えながらの運用を強いられてきました。今回の新共同調理場の整備においては、昨今の小中学生の減少を踏まえ、適正な規模に見直すと共に、耐震基準や衛生基準を満たす調理場として令和3年度の稼働を目指して整備されるものです。

新しい中央共同調理場において重要なポイントとなるのは、旧桐生市内に加えて黒保根共同調理場を統合し、黒保根町内の小中学校にも配食を行うということです。1日当たりの供給給食数は最大6,000食であり、将来的に児童生徒数が減少した際には新里共同調場の統合も見据えています。旧桐生市内以外にも配食する理由は児童生徒数の減少の他にも、合併特例債を利用するという都合もあります。旧黒保根村にも配食する施設として整備することで、償還額のうち7割を国が負担するという好条件での優遇措置が受けられる合併特例債を利用でき、総事業費約20億円とされる新中央共同調理場整備において、桐生市の負担額を大きく圧縮することができます。

12月議会に上程された新中央共同調理場の工事請負契約締結に関する議案質疑においては、新たに食物アレルギー対応調理室が整備されることによるアレルギー対応の拡大について、従来黒保根町で行われてきた食材の地産地消の維持・拡大について、及び配送距離や配送時間が延びる地域に対しての温度管理について、それぞれ確認をさせていただきました。

新しい中央共同調理場の整備をきっかけに、桐生市の子ども達が口にする給食が、現状以上に安心安全なものとなり、また地域の食材の地産地消の拡大に資するものとなることを心より願っています。

(イメージ画像:桐生市HPより)