政策立案のいろは

本日は関東若手市議会議員の会 茨城ブロック研修
に参加するため常総市へ。常総市に立ち寄るのは4年前の豪雨に対する災害復旧ボランティア以来となります。

今回の研修前半では、取手市議会事務局の岩崎 次長に講師をいただきました。「考えすぎていませんか・・・条例 大好きっ!条例」と題して、午前中は法令・条例等、ルール等への抵抗感をなくすための基礎知識を中心に、午後は「つくってみよう!条例案づくり」と題した条例づくりワークショップを行い、たいへん身になる研修内容であったと思います。

市議会の主な機能として議案等のチェック機能がありますが、もう一つの重要な機能として政策立案機能が挙げられます。桐生市議会においても、委員会による条例提案などの実績を積み重ねていますが、議員個々が条例を読み解く能力、条例の原案を作成する能力が備わっているかと言うと、そこまでのレベルには至っていないのが現状です。

今回の研修では、法令に用いる用語の使い方や正しい意味、使ってはいけない言葉など、具体的に出題いただきながら学ばせていただきました。それらを踏まえつつ、午後からは条例づくりワークショップを行い、各グループ4名の5グループに別れて実際に条例案を作成。我がグループでは自治体間連携をテーマに決め「高齢者が元気になる自治体間連携条例」を作成して発表をさせていただきました。実際に条例づくりを体験すると、どのような目的を達成するために、どのような条項が必要なのか具体的にイメージすることができます。各市議会においても、このような研修の機会を設けることにより、議員一人ひとりの政策立案の能力が高まっていくのではないかと感じました。私自身、今回の研修で学んだことを桐生市議会に持ち帰って議会の能力向上に向けて取り組んでいきたいと思います。

午後の研修後半では、常総市長神達岳志様にご講演いただき、常総IC周辺の開発計画について詳細にご説明いただきました。常総市は茨城県南西部、東京55km圏にある約6万人の都市です。2017年に市の中心付近に圏央道・常総ICが開通し、市の新たな玄関口となっています。周辺は優良農地が広がる地域であり、ここに「アグリサイエンスバレー構想」を掲げ、6次産業化の拠点とする計画が進んでいるそうです。ICTを活用した大規模農地、観光農園、都市公園を整備。また、企業立地ゾーンに食品加工等の民間企業を誘致。集客ゾーンには道の駅を整備して農産物の販売機能・交流拠点としての機能を設置する計画で、単純に工場誘致を進める自治体が多い中で、豊かな農作物を活かした戦略は常総市の徴的であると感じます。

4年前の鬼怒川決壊により大きな被害を受けた常総市。着実に復興が進み、次の時代に向けて動き始めている姿を拝見し、心から嬉しく思います。

関東若手市議会議員の会 茨城ブロックの皆様、常総市役所の皆様、講師をお受けいただいた岩﨑様、神達市長、たいへんありがとうございました。