蓮池 薫 氏 講演会
本日は委員会終了後にハチドリの会主催「蓮池 薫 氏 講演会」に参加させていただきました。
蓮池さんは1978年に北朝鮮に拉致されてから24年間もの間、自由もなく、常に監視されながら北朝鮮の国策に翻弄される日々を強いられました。
蓮池さんによる90分間の講演はあっという間で、それは一人の人間の自叙伝を読んでいるかのように自然にお話に入り込むことができました。しかしながら、24年間を実際に過ごされたご苦労をおもうとき、そこには想像を絶する耐え難い日々があったのだろうと思います。
北朝鮮での生活の中で、どんなつらい状況でも生き甲斐を見いだしていこうと努力をされてきた蓮池さん。与えられた状況のなかでベストを尽くしていこうという心の強さは、とても重たいお話のなかにも前向きさを感じました。
講演の最後の蓮池さんの言葉が印象に残っています。
「24年間諦めていたが、私は帰国することができた。私は『夢と絆』を取り返すことができました。きっと残された拉致被害者の皆さんは日本に帰国した私たちの情報が伝わっていると思います。帰国した日本人がいると知ってしまったら、きっと諦められなくなってしまうでしょう。『なんで私は帰国できないのか』と苦しんでいるはずです。」
将来の「夢」と家族との「絆」が奪われた拉致事件。これは紛れもなく重大な人権侵害であり、人間の自由と権利を奪う許されざる行為です。被害者が生存している可能性が残されている限り、日本は声をあげ続けなければいけないと改めて痛感いたしました。心より解決を願っております。