地方議員のなり手不足と向き合う2日間。全国市議会議長会研究フォーラム
8月27日・28日の2日間、札幌市で開催された「第20回 全国市議会議長会研究フォーラムin札幌」に会派メンバーと共に参加してきました。


今回の大きなテーマは「地方議会議員のなり手不足問題の解決に向けて」となります。全国から多くの議員が集まり、基調講演やパネルディスカッション、事例報告を通じて、課題について議論を深めました。
1日目は、伊吹文明元衆議院議長による基調講演からスタート。「議員は市民から主権を預かる重要な存在であり、誇りと責任を持って臨むべき」という力強い言葉に心を打たれました。その一方で、待遇や生活の不安が人材不足の背景にあることも指摘され、現実の厳しさも改めて感じた次第です。
続くパネルディスカッションでは、議会DXの推進、オンライン会議の活用、社会保障制度の課題(年金・保険)、さらには子ども議会や議場見学など主権者教育の取り組みが議論されました。議員活動の見える化、市民に「伝わる」情報発信の重要性につても多くの指摘があり、まだまだ努力が必要だと背中を押されました。


2日目は、各地の実践事例が紹介されました。長野県岡谷市では、定数割れによる無投票をきっかけに市民との対話集会を重ね、政策を共有することで「議員になりたい」という声が生まれたとの報告。鹿児島県からは、女性議員を増やすための活動やネットワークづくり。石川県白山市からは、議員討論会や市民との意見交換会を通じて若者や女性が政治参加しやすい工夫が紹介されました。
2日間を通じて強く感じたのは、「お金・時間・制度の壁」を取り除く努力と同時に、議員自身が市民と共に考え、活動をオープンにしていくことの大切さです。「議員の姿が市民から見えにくい」という意見は胸に刺さりました。信頼を築くためには、議会の透明性を高め、市民との対話を積み重ねることが欠かせません。
今回の学びを今後の活動に活かし、議員がゆり身近に感じられ、議会がより信頼される存在としていけるよう一つひとつ取り組みを推進してきたいと思います。


