6分野、全143項目。荒木市長に予算要望書を提出しました

私の所属する桐生市議会 会派「そうぞう未来」において、令和7年度予算編成に向けた要望書を取り纏め、10月22日に荒木市長に提出させていただきました。

会派そうぞう未来の会員は、岡部 純朗 副議長、辻 正男 議員、新井 達夫 議員、近藤 芽衣 議員、そして私 久保田 裕一の5名(新井議員は都合により欠席)です。桐生市議会では第二会派となり、私は会長の役目を仰せつかっています。

今回の要望書は、各議員が持ち寄った政策課題を集約し、6つの分野、全143項目に集約したものとなります。10月23日の桐生タイムスにも関連記事が掲載されておりますのでぜひご覧ください。

なお要望項目が多岐にわたるため、本投稿では継続の要望項目を除いた新規要望項目について以下に記載させていただきます。

1.行 財 政 運 営

・桐生市公共施設等総合管理計画の具体的な施設の再配置を定める「実施計画」を立てて進行管理を行うとともに、個別施設ごとの具体的な取り組み方針を定めた「個別計画」を早急に策定・公表し、市民への説明を速やかに実施すること。

・一般廃棄物処理広域化協議会における広域的なゴミ処理への議論の進展に向けて桐生市に最大限の恩恵がもたらされる結論が見出されるようリーダーシップを発揮すること。

・避難所に避難した住民の把握について、避難所へのチェックインのデジタル化による混雑回避策の導入について研究・検討を行うこと。

・広域避難を前提とする中で、避難所の開設・混雑情報配信サービス「VACAN」のみどり市への導入について働きかけ、連携した運用を模索すること。

・地域防災マネージャー制度を活用し防災・危機管理に関する知識・経験を有する防災・危機管理監を設置して、災害発生時の対応能力の向上を図ること。また、地域防災マネージャーの資格を有する退職自衛官等の採用について検討すること。

2.産 業 振 興

・地域おこし協力隊の増員により交流人口増加を図るとともに、任期終了後の定住に結び付けるための起業・就職支援などを適宜実施すること。

・農家から発生する樹脂素材(ビニールハウス、マルチなど)の処分費用が高騰し農業経営を圧迫している。処分費用への補助を検討するとともに、農業用廃プラの地域を挙げた回収とリサイクルルートの確立についての具体的な支援を実施すること。

・有害鳥獣の捕獲奨励金について桐生市独自の上乗せを実施するとともに、近年被害が増加しているクマに対する捕獲奨励金の創設についても県に働きかけを行うこと。また、クマに対する緊急出動への手当の給付についても検討を行うこと。

・森林環境譲与税を森林整備等の様々な支援メニューに対して積極的に活用するとともに、計画的かつ効率的に活用するため、活用に向けた基本方針やガイドラインの策定を行い、市民への周知啓発をはかること。

・梅田ふるさとセンターを梅田地域の自然環境及び観光の情報発信拠点として、更なる拠点化を図るための施策に取り組むとともに、バーベキュー等によるごみ投棄の問題の解決策として、バーベキュー利用の有料化や観光による来訪者の管理等により、来訪者と地元との適切な関係性作りに向けた仕組みの整備に積極的に取り組むものとする。

・群馬大学が取り組む旧北中校庭を活用したローカル5Gの実証実験及び社会実装に向けた取り組みに最大限協力をするとともに、IoT向け無線通信規格「LoRaWAN(ローラワン)」を活用した超低電力広域ネットワークシステムの社会実装並びに独自の自治体OS構築に向けた実証実験に対する支援を実施すること。

・「桐ペイ」について、生活圏を共にするみどり市(みどモスPay)との広域化について検討すること。

3.都 市 基 盤 整 備

・桐生駅北口駐車場跡地の活用策について、その効果の最大化を目指す中で早期に整備方針を固めて高度利用を図ること。

・ウォーターPPPの導入可能性の検討により桐生市下水道事業ストックマネジメント全体計画のスケジュールが後ろ倒しになることが想定されるが、ウォーターPPP導入によって変更となるスケジュールについて関係する地域の住民に遅滞なく共有し理解を得ること。また、下水道事業ストックマネジメント計画のスケジュールの遅れをできる限り少なくするよう努めるとともに、下水道事業の適正な管理と効率的な改築事業を実施し、戦略的に維持・修繕を行うものとする。

・上下水道の漏水を検知するためのデジタル技術(衛星画像AIなど)を導入することで漏水の可能性がある箇所の絞り込みの精度を向上させ、より効率的な水道管の維持管理を図ること。

・中心市街地活性化計画の策定を早期に実現するとともに、中心市街地の活性化に関する法律に基づく優良建築物等整備事業を活用して、R高校の開校により不足が見込まれるホテル整備の促進など、中心市街地における土地利用の高度化の推進に取り組むものとする。

4.生 活 環 境 整 備 

・将来的な回覧板のペーパーレス化を見据え、回覧板アプリ等を用いた実証実験に取り組むこと。また、自治会に対して試験的にタブレットを貸与し、回覧板アプリ等からの自治会情報の配信等についての可能性についての調査・研究を行うこと。

・管理されなくなった里山や竹林が生活環境に悪影響を与えていることから、里山や竹林を適切に整備・管理していくため、伐採(伐竹)及び剪定された枝や竹を粉砕する竹木粉砕機のレンタルに要する経費に対する補助を実施すること。

5.医 療 ・ 福 祉

・桐生厚生総合病院の安定運営に向けた改革の推進、及び構成団体としての経営管理の強化。桐生厚生総合病院の医師確保策の推進。桐生厚生総合病院の建替えの中止も含めた抜本的な将来計画の検討・見直しを行うこと。

6.教 育 文 化・子 育 て 支 援

・地域の歴史文化等を学べる機会を教育課程の中に導入するとともに、教育資料室に所蔵されている資料の積極的な活用を図ること。

・桐生市教育センター内に新たに開設される教育支援センター(現適応指導教室)について、子ども達から親しまれる愛称を公募して、改称すること。

・小中学校の適正規模・適正配置後の学校の在り方について、統廃合や単独での存続、義務教育学校化、併設型や連携型の小中一貫校化など、あらゆる学校形態を排除することなく検討し、地域住民の意見を取り入れる中で柔軟に検討し決定すること。

・小中学校の適正規模・適正配置後の各小中学校のコミュニティスクール化に向けた検討・準備を進めること。また、各小中学校の放課後子ども教室の毎日開催、及び教育支援センターの全校設置を推進すること。

・桐生市立小中学校適正規模・適正配置基本方針において示されている小学校・中学校における望ましい通学時間「通学手段を問わず、30分以内」の基準に照らす中で、現行において30分以上の通学時間がかかっている小中学校においては適正規模・適正配置の結果を待たずスクールバス等の先行導入等の検討を速やかに行うこと。

・給食費無償化を検討するなかでも、物価高騰等に対応して食材費に一般財源を活用するなどし、給食の量と質を維持すること。また、こだわり野菜(オーガニック等)の使用など、給食に対して桐生市独自の付加価値付けを行うこと。

・公民館の貸館利用時に、各団体・サークル等が活動中に部屋内でWi-Fiを利用できるよう、通信環境の拡充・改善に努めること。

・図書館、中央公民館の再整備方針の早期策定。また、新図書館建設計画の策定においては、透明性を確保したうえで市民の意見を充分に取り入れること。

・デジタルクリエイティブ人材育成拠点「tsukurun KIRYU」におけるイベントの開催などに当たっては市内企業との連携を積極的に図ること。