3月議会 閉会。最終日はユニバーサルシートと市立小中学校の今後について一般質問

3月19日に34日間に及んだ桐生市議会 令和6年度 第1回定例会(3月議会)が閉会しました。過去3番目の規模となる令和6年度 一般会計当初予算の審議も含め、会期も私の経験上最も長くボリュームのある定例会でした。市役所 新本庁舎や(仮称)総合教育センターの整備など、更新時期を迎えた公共施設整備の総仕上げの年度ということ、また生活保護費の不適切な取扱いの問題の調査が本格化するなど、重要な課題が多く議論された議会でもありました。

さて、私は最終日に一般質問に登壇させていただきましたので、その一端をご紹介させていただきます。今回の一般質問のテーマは「思いやりの設備『ユニバーサルシート』の設置拡大について」と「桐生市立小中学校の適正規模・適正配置における住民意見の反映について」の2つとなります。

1つ目のユニバーサルシートについては、多機能トイレやバリアフリートイレ、または多目的トイレと呼ばれる設備の整備が全国的に進んできている中、新たな機能としてその必要性が叫ばれるようになってきたユニバーサルシートの必要性を共有する中で、桐生市内での設置の拡大について議論をさせていただきました。障がいのある方や高齢者の方などのおむつ交換等に利用されるほか、ベビーシートでは対応できない様々なシーンで活用可能な設備であり、群馬県内でも笑って子育てロリポップの皆さんを中心に「ユニバーサルシート設置大作戦!」が展開されています。そして、先月には「ユニバーサルシート設置大作戦in桐生」も発足して、桐生でもその必要性を広く伝えるための活動がスタートしました。来年1月から利用開始予定の桐生市役所 新本庁舎には市有施設として初めてとなるユニバーサルシートが設置されます。今後、移動式ユニバーサルシートの導入も含めた提案を継続して行っていきたいと思います。

2つ目では、基本方針に基づき各中学校区単位での検討委員会が進められている小中学校の適正規模・適正配置について議論をさせていただきました。学校規模を適正化するための手法については、各中学校区の検討委員会に対して統廃合を前提とした投げかけになっているような印象を受けています。本来の目的は「子供たちにとってより良い教育環境としていくこと」であり、そのような未来を共有しながら、検討委員会の中で活発かつ前向きな議論が成されていくために、委員の皆様に様々な選択肢を提示してより広い観点からの議論が必要です。今回の質問の中では、黒保根学園のような小学校・中学校を一つの校舎にまとめた義務教育学校や、既にある小中学校を組み合わせて一貫した教育を行う施設分散型の小中一貫校といったような選択肢も十分可能であるということを確認させていただくとともに、前向きな意味での大きな改革を力強く推進していくため、教育委員会の皆様に検討委員会を強く牽引していただきたいとの意見を述べさせていただきました。桐生市の義務教育にとっては数十年に一度の大きな転換点です。住民の皆様にも大きな関心を持っていただき、活発な議論を経た上で、多くの皆様が納得する結論が出されていくことを期待しています。