桐生でも具体化を!部活動の地域移行&害獣を地域資源化。全国若手議員の会 研修会in袖ヶ浦

本日は千葉県袖ケ浦市役所にて開催された全国若手議員の会の研修会に参加してきました。研修テーマは「部活動の地域移行」と「チバレザー」の取組みについて。苦手な一人での長距離運転をしてでも聞きに行きたかった内容です。結果的には、どちらも期待以上の収穫がありました。

まず「部活動の地域移行」については、国から令和8年度までの移行の方針が示されており、現在は各地域において検討が進んでいるテーマです。しかしながら、方法論は一つではなく、まだまだ暗中模索している状況とも言えます。正直なところ桐生市ではほとんど準備が進んでいない状況です。袖ケ浦市では、運動部の部活動について市スポーツ協会を受け皿とする地域クラブに移管していくため、野球や陸上を先行事例に既にトライアルが始まっています。基本的には学校毎の部活動を競技毎の地域クラブに移管していくとのことですが、その他の受け皿として民間のクラブチームや総合型地域スポーツクラブ(袖ヶ浦市には5クラブあり全市域を網羅)なども想定され、全体の調整や大会の在り方などにおいてまだまだ不確定な部分がありそうです。文化部の受け皿も含めて、桐生市でも早急に具体的な議論を進めていかなければならないと改めて感じました。

2つ目のテーマは「害獣を財獣へ チバレザーの取組」として、シシノメラボ代表の辻榮亮さんにお話をお伺いしました。千葉県内のイノシシの皮を活用したレザー製品づくりを行っている辻榮さんは「獲る→食す→創る/学ぶ→還す」という考え方のもと、有害鳥獣として駆除されたイノシシを利用した食肉加工、そこで出た皮の活用という形で命を無駄なく利用すること、そして世界初の技術として土に還る革づくりを行っています。

ちなみに、有害鳥獣駆除と食肉利用との両立は可能とのこと。群馬県でも、原発事故の影響による出荷制限が解除された暁には、通年で食肉の出荷が可能になると言うことです。ただし、千葉県内で駆除されているイノシシのうち、食肉に流通させられているのは5%に満たないそうで、一定量を処理することにはハードルがあることも垣間見えます。

なお、辻榮さんは現在「チバレザー」としてブランド化を行っています。桐生周辺でも地域資源として革製品のブランディングを行うことにより、一定の採算性が出てくるのではないかと感じたところです。いずれにしても、一朝一夕にはいかない問題。まずは出荷制限解除を見据えた食肉の加工体制について準備を進めていくことが先決だと思います。

今回の研修テーマは桐生市にも大いに関係する内容であり、たいへん学びの多いものでした。早速、それぞれ具体化に向けたアクションに繋げていきたいと思います。