新里の史跡をたずねて。桐生赤城ロータリークラブ主催事業

桐生赤城ロータリークラブでは未来の夢計画と題して、今年度は山上多重塔の存在と歴史的価値を子ども達や地域の皆さんに知ってもらうための活動に取り組んでくださっています。私はその一環として開催された9月25日に開催された市民向けの講演会「加部二生博士と楽しく歴史を知ろう」と、10月9日に開催された「史跡ハイキング」にそれぞれ参加をさせていただきました。

これらの事業は、私も所属させていただいている新里文化財保護協会が昨年度から取り組んでいる「山上多重塔を国宝に」という運動に賛同する趣旨で取り組んでいただいているものです。講演会では、新里町の東側を南北に流れる早川は元々渡良瀬川であったことや、武井遺跡では1,000点以上の完全な状態の石器が出土したこと、本州にはマンモスはいなかった(ナウマン象はいた)ことなど、地元にいながらも知らなかった知識をたくさん得ることができました。また、史跡ハイキングでは武井廃寺跡や中塚古墳、山上城跡などを経由しながら、山上多重塔でゴールを目指し、老若男女で気持ちよく汗をかくことができ、それぞれ素晴らしい企画であったと感じます。

特に、山上多重塔に到着した際にはロケーションの良さや、多重塔の造形美を多くの方におほめいただき、改めて地元の宝に誇りを感じることができたとともに、国宝へとの決意を新たにする機会となりました。素晴らしい企画を通じてご支援をいただいた桐生赤城ロータリークラブの皆様に心より感謝申し上げます。