地方から起こすエネルギー革命。関東若手市議会議員の会 公式研修

7日、関東若手市議会議員の会のオンライン研修が山梨エリアの主催にて開催されました。研修テーマは「ユネスコエコパークの取り組みと地域活性化」と 「新エネルギー政策の課題と取組み」についてとなります。
午前中の研修では「南アルプスユネスコエコパークの登録から現在に至るまで」のお話と「自然と共存した地域活性化(マウンテンバイクパーク事業)」についてお伺いしました。マウンテンバイクパーク事業ではでは県有林を活用したマウンテンバイクコース整備を通じて、マウンテンバイクや自然の魅力を発信し、交流人口や定住人口の増加、更には林業の担い手不足の解消に向けて取り組みを進めています。自然を活かしたアクティビティの中でも、マウンテンバイクにターゲットを絞った施策の推進は、周辺自治体とともに赤城山周遊観光などに取り組んでいる桐生市の視点からしてもたいへん参考になりました。


午後は山梨県の長崎幸太郎 知事にご挨拶をいただいたのち 「太陽光発電施設の適正な設置及び維持管理に関する条例」についてと、「カーボンニュートラルに向けた大規模 P2G システム事業について」のお話をお伺いしました。太陽光発電に関してはFIT法の認定取り消しにまで踏み込むなど、訴訟リスクをいとわないという山梨県の強い意志を感じました。同様の条例は多くの市町村でも制定されつつありますが、県域全体で厳格なルール作りが進んでいることに山梨県の先進性を感じます。
そして最後のP2Gシステムとは、太陽光発電等のエコエネルギーを活用して水を電気分解して「水素」としてエネルギーを貯蔵するというシステムです。貯めておくことが難しい電気のエネルギーを貯めるための仕組みとして注目が集まります。私も5年ほど前に木質バイオマス発電による水素の生成について一般質問をさせていただいたことがありますが、もしこれが間伐材などの木質バイオマス発電により水素の生成・貯蔵に繋げられるとすれば「山林=エネルギー」という大きな価値観の転換が起こるのではないかと期待しているところです。山梨県の先進的な取り組みを参考にしながら、地方からエネルギー改革を起こしていくための方策について研究していきたいと思います。
最後になりますが、ご設営いただきました山梨エリアの皆様に心より感謝申し上げます。