消防団車両の免許問題

消防団の定例の活動である防火広報に参加。昨年度まではラッパ手でしたが、今年度から機関手となりポンプ車を運転するようになりました。

私より若手で消防団歴の長い隊員も多数いるなか、私が機関手をやることになった理由の一つが運転免許です。自動車の普通免許の区分について、平成19年6月2日以降に取得した場合には車両総重量が5トン未満まで、平成29年3月12日以降は車両総重量が3.5トン未満となっています。消防団のポンプ車は5トン以上が主流のため、若手の隊員は普通免許で運転することができないのです。

私が所属する新里方面団 第4分団は特に顕著で、約半数の隊員が運転資格を持ちません。これは桐生市内で最も高い比率であり、今後更に世代交代が進むと火災時に出動できない事態すら想定されます。

免許の問題は消防団の存続に関わる重要なテーマであることから、これまでも機会あるごとに議会で議論をしてきました。その結果、令和元年度より消防団員自動車運転免許取得補助金制度が創設され、現在では消防団車両の運転に必要な免許取得経費の2分の1(上限10万円)が補助されるようになっています。

今後更に深刻化していくことが予測される消防団の免許問題。ただでさえ消防団のなり手不足が叫ばれるなか、今後は消防団車両の小型化などの議論も必要になってくるのかも知れません。将来を見越した計画的な対応が必要です。