花と緑のぐんまづくり閉幕。都市緑化は公から民へ。

群馬県と桐生市の共催で行われてきた「花と緑のぐんまづくり2021in桐生 ふるさとキラキラフェスティバル」が、昨日のクロージングセレモニーをもって閉幕しました。
このイベントは平成20年に開催された第25回「全国都市緑化ぐんまフェア」の理念を将来に引き継ぎ、群馬県内の各自治体持ち回りで開催されてきた都市緑化事業で、13回目となった桐生市の開催で一区切りとなり、昨日のセレモニーでは開催地が刻まれた盾が荒木市長から群馬県に返還されました。


12年前の「全国都市緑化フェア」の群馬県開催では、私も前橋市および高崎市のメイン会場や、県内各地のサテライト会場をまわらせていただいた記憶があります。花と緑をテーマにしたイベントでありながら、物産の販売や造園業者さんによる企画展示、オープンガーデンの実施など、まちづくりと連動した様々な仕掛けで楽しい時間を過ごさせていただきました。
今回の「花と緑のぐんまづくり」では、メイン会場の新川公園のほか、新里支所や道の駅 くろほね・やまびこなども含め約5万株の花が桐生の街を彩ったことになります。こういった花のイベントは一過性のものであり、今回も「この先も花を残しておけばいいのに」というお声も何度かいただきました。しかしながら、会期中に花壇を維持するために市の職員さんや市内の園芸・造園業者の皆さんなどが1日3回程度の水やりや、日々の手入れなど多くの労力をかけてくださったからこそ、花が綺麗に維持されていたことを忘れてはいけません。


日本では比較的、個人でガーデニングを楽しむことに留まらず、公共の精神で花を植えたり緑を整えたりしていると言われます。海外から来た方は、日本の各家庭で道路側に向けて花を植えたり生け垣を整備したりしていることに驚き、感動するといった話しも過去にお伺いしました。本来の意味での都市緑化は行政がイベントでやるのではなく、市民の皆さんが主体となって取り組んでいくことがゴールです。そのような意味において、伊勢崎市のオープンガーデンなどがとても参考になる事例だと思います。
さて、そんな「都市緑化」の公から民へのパスを出すべく「花と緑のぐんまづくり」で使用した花の配布が、下記の日程で開催されます。


期日 5月29日(土)・30日(日)※少雨決行
時間 午前10時~午後3時 ※15分刻みで整理券を配布します。
場所 新川公園
配布数 計1200名分(1日最大600名)
※ 配布は桐生市民限定です。
※ 感染拡大の状況によっては一部中止となる可能性があります。
この機会に、会場を彩ったお花をご家庭で育ててみるのはいかがでしょうか。来場は1家族1名で、なるべく時間を分散してお越しいただけたらと思います。皆様のご来場をお待ちしております。

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