市民自ら動かすモビリティ

本日は文部科学省「科学技術イノベーションによる地域社会課題解決(DESIGN-i)」の一環として、桐生が誇る電動バスであるMAYU(ecom8)の運転講習会に参加させていただきました。

講師はスローモビリティ活用推進チームのリーダーである(株)桐生再生の登丸さんです。

MAYUは現在、桐生市の委託事業として週末の観光向けに運行されています。営業ナンバーではないことから、乗客から運賃を徴収することはできません。逆に言えば二種免許は必要なく、普通自動車免許で誰でも運転できる車両であり、この特徴を活かした活用方法が期待されています。

具体的な活用事例としては、地域住民自らがドライバーとなり運行するボランティア輸送であったり、車両のレンタルによるイベントへの活用などが挙げられます。

そこで最大のネックとなるのはドライバーです。市民自らが運転するには、時速19kmの低速であることや、8輪の車両独特の操舵感など、MAYU独特の運転技術の習得が必要となります。

そのような観点から開催された今回の運転講習会には私を含めて5名が参加しました。最初はEVのアクセルワークや重いハンドに戸惑った部分もありますが、2時間程度の講習会の間に皆さん感覚を掴んでいたように感じます。

少子高齢化やドライバー不足などにより、地方都市で問題が顕著化する移動手段の確保。スローモビリティを住民自らが運転することで、一つの解決モデルが示せるのではないでしょうか。今後の進展に期待しています。