里山の機能

昨日は新里猟友会の生息調査活動で新里町奥沢の公有林へ。鳥獣被害対策の活動は自然の野生鳥獣の生態系を維持し、人とのトラブルをなくすことが根底の目的となります。

私は昨年に引き続き参加させていただきましたが、今年はイノシシや鹿の活動の痕跡を多数見つけることができました。また、遠目ではありますが鹿の姿を目撃することもできました。

奥沢は里山と呼ぶにふさわしい場所。里山とは森林と農地の境目となるような場所をいいます。かつては、農地が適正に管理され、人の出入りがあることで野生鳥獣が人間の生活圏に侵入することを防いでいました。里山の農地が耕作放棄地となり、人間と野生鳥獣の生活圏が重なってきたことが、昨今の鳥獣被害の根底にあります。

奥沢の森林と農地の境目には、現在フェンスが張り巡らさせています。今回の調査では、フェンスの破損した箇所も何ヵ所か確認できました。イノシシや鹿が人間の活動とバッティングせずに平和に暮らしていけるのが一番。そのためには、動物を追い払うだけでなく、人間の側も生活圏に野生鳥獣が入り込まないような対策を尽くしていく必要がありそうです。

最後に写真は奥沢の山中から見た赤城山です。この方向から見た赤城山はいつもとは違う雰囲気で、新鮮に感じますね。