豚コレラの感染拡大を防げ
10日、桐生市より委嘱を受けている鳥獣被害対策実施隊のパトロール活動に参加させていただきました。メディアで報じられている通り、現在近県で豚コレラの感染が広がっており、9日にも埼玉県深谷市の農場で新たな感染が確認されました。群馬県内でも野生イノシシの感染が確認されています。
全国有数の養豚県である群馬県の中でも、特に前橋市の養豚が有名ですが、実は桐生市も隠れた養豚都市。新里町・黒保根町を中心に大規模な養豚場が多数所在しており、豚の飼育数は人口を越える18万以上、2017年における出荷数は全国の自治体の中で第4位となっています。桐生市にとって、豚コレラの感染拡大は基幹産業の一つである養豚にとって死活問題となり、ワクチン接種や防護柵の設置など、早期の対策が待たれるところです。桐生市では、既に防護柵の設置に対する補助(国・県との協調)や、市独自の消毒ポイントの設置などに取り組んであり、桐生市議会からも10月に「豚コレラ等発生防止に係る要望書」を群馬県知事に対して提出させていただきました。
鳥獣被害対策実施隊に従事する県内各猟友会の会員に対しては、県より消毒液が配布されています。今回のパトロール活動においても、活動後の消毒の徹底が呼びかけられ、私も終了後に長靴等の洗浄・消毒を入念にさせていただきました。
豚コレラは人間には感染しないとのことですが、感染した農場において豚が全頭処分されるニュースを目にするとたいへん悲しい気持ちになります。ワクチン接種が始まったことで今後収束に向かうことを願うばかりですが、山に入った際には靴などからも感染経路になる可能性もあることから、一人ひとりが他人事と思わずに注意していくことが大切だと感じています。また、新里町の総合グラウンドに設置されている消毒ポイントはどなたでも利用可能ですので、車で山に入った際などにはぜひご利用いただき、感染予防へのご協力をお願いいたします。