荒木市長に予算要望書を提出しました

私の所属する桐生市議会 会派「そうぞう未来」において、令和6年度予算編成に向けた要望書を取り纏め、本日に荒木市長に提出させていただきました。

会派そうぞう未来の会員は、岡部 純朗 副議長、辻 正男 議員、新井 達夫 議員、近藤 芽衣 議員、そして私 久保田 裕一の5名です。桐生市議会では第二会派となり、私は会長の役目を仰せつかっています。

今回の要望書は、各議員が持ち寄った政策課題を集約し、6つの分野、全131項目に集約したものとなります。要望項目が多岐にわたるため、ここでは継続の要望項目を除いた新規要望項目について以下に記載させていただきます。

1.行財政運営

・みどり市との共同事業に関する「覚書」に基づき設置された、桐生・みどり共同事業協議会における議論を進める中で、更新が迫った共同施設より順次、具体的な協議を進展させ、早期に結論が出せるよう努めること。

・新里町・黒保根町内における防災無線デジタル化に伴い放送が聞きにくくなった地域について調査し、解消に努めること。また、個別受信機の配布要件の緩和を行い、希望する家庭は有償等により設置できる方法を検討すること。

・指定避難所に指定されている体育館のうち、地域の拠点的な役割を果たしている体育館(新里社会体育館、黒保根学園の体育館など)から順次、空調整備を整備していくこと。

・AIを使った議事録作成等による業務の省力化の実証実験を行い、導入の可能性について具体的に検討を行うこと。

2.産業振興

・ドローンの活用や水田の水管理システム、施設園芸における高度環境制御など、スマート農業化や次世代農業に取り組む農家への積極的な支援を実施すること。

・原油価格高騰などの影響による燃料費や資材費などの高騰に見舞われている農家に対する補助制度の追加実施について適宜検討を行い実施すること。

・黒保根 道の駅「やまびこ」の施設拡充と販売品の拡大、及びトイレ等の施設老朽カ所の改修。

・花見ヶ原森林公園、利平茶屋森林公園の指定管理者と協議する中で、来場者の安全確保に関わることや、緊急性の高い事案への対応に使用可能な予算を確保すること。

・利平茶屋森林公園において、現状では保健所の基準を満たしていないシャワールームの新規整備を早急に実現すること。

・新たな指定管理期間に入ることをきっかけとして、梅田ふるさとセンターの道の駅化の可能性について調査・検討を行うこと。また、運営に対して若手のアイディアを積極的に導入できるよう配慮を行うとともに、梅田町の魅力を最大限に発信するため、梅田町内の産品を中心とした商品構成に見直すこと。

3.都市基盤整備

・JR桐生駅の北口と南口に対して、観光客等の駅利用者にとってわかりやすい愛称を設け、看板の付け替えを実施すること。例:吾妻口(北口)、渡良瀬口(南口)など。

・現状で交通手段の確保が困難となる、タクシーが運行していない時間帯(深夜0時~翌朝)において、交通手段が確保できるよう、タクシー会社等への働きかけや必要な支援を行うこと。

・赤岩用水について、除草等の管理を流末まで徹底すること。

・中心市街地に点在する昭和30年代に整備された共同ビル等について、老朽化が進行していることから、震災による崩落などが危惧されている。防災上重要な道路に面したこれらのビルに対して、耐震化や解体に対する補助の実施を行うこと。

・空き家や空き地などの低未利用土地を有効に活用するための調査研究の実施。

・スケートボードパーク整備や、安心・安全に練習できるスペースの更なる確保(運動公園、各公園、河川敷での許可エリアの設置)などにより、スケートボードやBMX、3×3(スリーエックススリー)などのアーバンスポーツの練習環境を整えること。

4.生活環境整備

・将来的な回覧板のペーパーレス化を見据え、自治体に対して試験的にタブレットを貸与し、タブレットを用いた情報連携やLINE等での情報回覧についての可能性について調査・研究を行うこと。

・区、町会、自治会等の自治組織の将来的な持続可能性を鑑み、自治会組織の合併や法人化等、組織改革に取り組む自治会に対する人的支援や財政支援を実施すること。

・桐生版MaaS(マース:Mobility as a Service)または群馬県のGunMaaSの積極的導入に向けての検討を進めること。

・SG、JCFなどの認証を受け、一定の安全基準を満たしていると認められる自転車用ヘルメットへの購入補助金(又は桐ペイポイントの交付制度)の創設。

・新里福祉センターの早期修繕、及び大広間を含めた通常運用を早期に再開すること。

・黒保根支所高齢者リフレッシュ事業の委託先でもあった水沼駅温泉センターの早期再開に向けた支援の実施、及び再開後も引き続き同事業に活用できるように調整を図ること。

5.医療・福祉

・桐生厚生総合病院の安定運営に向けた改革の推進、及び構成団体としての経営管理の強化。桐生厚生総合病院の医師確保策の推進。桐生厚生総合病院の建替えの中止も含めた抜本的な将来計画の検討・見直しを行うこと。

・障がい児や赤ちゃん連れの家族などの利用を想定した仮設のユニバーサルシートを導入し、桐生市の主催イベント等で会場に設置する他、市民団体などが主催する公益的なイベントの際に貸出しを行うこと。

・高齢者のみの世帯など、熱中症のリスクが高い世帯のうち、エアコンが設置されていない世帯を対象としたエアコン購入補助金の導入。

6.教育文化・子育て支援

・3歳児未満の保育料無償化の実現に向けた調査・研究を進めること。

・令和5年4月より群馬県内で、拡大新生児マススクリーニングを開始できる体制は整ったことを踏まえ、従来の新生児マススクリーニング(先天性代謝異常等検査)20疾患に加えて、拡大新生児マススクリーニング(重症複合免疫不全症、脊髄性筋萎縮症、ライソゾーム病の7疾患「ポンペ病、ムコ多糖症Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅳ型、Ⅵ型、Ⅶ型、ファブリー」)の9疾患にも補助対象を拡大すること。

・「生命(いのち)の安全教育」や「メディアリテラシー教育」など、現代を生きる子ども達に求められる知識・教養を身に付けるため、各成長段階において必要な教育プログラムを速やかに導入し実施すること。

・フリースクールやオルタナティブスクールに通う生徒・児童に対する学費の一部補助の実施。

・総合教育センター内に新たに開設される適応指導教室について、子ども達から親しまれる愛称を公募して、改称すること。

・不登校児童生徒の実態に配慮した特別の教育課程を編成した学校である「学びの多様化学校(不登校特例校)」の設置の可能性について調査・研究を行うこと。

・給食用の米飯について、旧黒保根給食センターの活用などを念頭に、市内産のお米を使用して、市内で米飯の調理を実施できるよう調査・研究を行うこと。

・新たな図書館の整備に向けて、視覚障害や知的障害など、様々な障害に対応した「バリアフリー図書」の充実を図り、専門コーナーを設けること。

・群馬県の小中高生を主な対象とした人材育成拠点「tsukurun-GUNMA CREATIVE FACTORY-」の桐生サテライトを最大限活用した事業実施を推進するとともに、群馬県に対してランニングコスト等の面における財政的な支援を強く求めること。

・市指定重要無形民俗文化財である涌丸獅子舞「ささら舞」及び前田原獅子舞の伝統を守るため、後継者の育成や文化継承等に対する支援を実施すること。