めざせ小さな世界都市。ファッションタウン桐生推進協議会 総会・講演会
本日は27年の歴史を数えるファッションタウン桐生推進協議会の役員会・総会・講演会・表彰式・交流会に参加してきました。15時から20時までの長丁場です。ちなみに、私は昨年度より同協議会のFTネット委員会 副委員長を務めています。
総会後の特別講演としては、長岡造形大学 名誉教授 木村勉 先生より「街の歴史ある建物を自ら取り組んで活かす―台湾の人々の活動に学ぶ―」と題してのご講演。日本統治時代の建物などを行政と民間が連携しながら新たな機能を与えつつ守っている取り組みなどについて、具体例を交えながらお示しいただきました。当時の形に合わせた修景だけでなく、現代的な価値も付加しながらの手法や、行政が主体的に保存に関わっていく手法は桐生市にもたいへん参考になるものだと感じます。
続いて「2023わがまち風景賞」の発表が行われ、今年は布川、島田家住宅、須裁の3件が新たに受賞されました。織都としての歴史と伝統が息づく桐生の街並みを継承し、まちの景観を形成している風景を保存・活用していこうと実施されているもので、今回で20回目の授与となります。受賞された皆様が、これまで貴重な風景を守ってきていただいたことに感謝と敬意を表します。
ちなみに「ファッションタウン」とは平成5年に当時の通産省が提唱した「ファッションタウン構想」に端を発したものです。桐生市では繊維産業の街であることは勿論のこと、ものづくり全般や生活様式に新し価値をもたらすものを含めた概念として、協議会を中心に推進されてきました。これまで全国20以上の都市や地域で進められてきたファッションタウン構想ですが、現在でも活発に取り組みを行っている都市は数えるほどになってしまったそうです。
目指せ小さな世界都市。これからも桐生市らしいまちづくりの中心的な取り組みとして、ファッションタウンが継続されていくことを願っています。