山上多重塔の国宝指定を目指して。荒木市長と笑顔のふれあいトーク

本日は新里総合センターにて、新里文化財保護協会と荒木市長との「笑顔のふれあいトーク」が行われました。「笑顔のふれあいトーク」とは、市民の皆さんが日頃市政に関して感じていることを、市長と直接対話できる機会として団体単位で申し込みができる仕組みです。

新里文化財保護協会では、昨年より「山上多重塔を再度国宝にする部会」を組織して、文化財保護法の前身となる国宝保存法のもとで旧国宝に指定されていた山上多重塔を再び国宝に指定するための活動を行っています。本日は1時間の持ち時間のほとんどをその話題に費やしました。

山上多重塔は国内で18例しかない古碑の一つ。県内には4基の古碑が存在していますが、山上多重塔を除く高崎市内の3基(多胡碑、山上碑、金井沢碑)が平成29年に「上野三碑」としてユネスコの世界の記憶に登録されたことからも、古碑がいかに貴重な文化遺産であるかがわかります。そして、現在のコロナ禍にも通ずる山上多重塔の碑文に刻まれた想いに再び光を当てるべく、地域住民の中から顕彰活動の機運が高まってきたことは、千載一遇のチャンスではないでしょうか。

本日の話題の中では、他にもサクラ草自生地の側溝の修繕などの話題も議論され、荒木市長からは「地元住民の動きが大きな後押しになる」と、地元機運の盛り上がりと市としてのサポートについて言及をしていただきました。今回の対話をきっかけに、地域の文化財の価値を後世に繋いでいくための大きな運動に繋がっていくことを期待するところです。ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。