守り×活かし×育む

18日、14時からは群馬大学工学部同窓記念会館で行われた「歴史まちづくりシンポジウム」へ。

桐生市では今年の1月に歴史まちづくり法に基づく「桐生市歴史的風致維持向上計画」の認定を国から受けました。これまでの歴史的建造物という視点だけでなく、歴史文化の継承と歴史遺産がともに息づく「歴史的風致」を中心に据えたまちづくり計画です。県内では甘楽町に続く2番目の計画認定となりました。

今回のシンポジウムでは工学院大学理事長 後藤治氏による「歴史と文化が地域を元気にする」と題した基調講演の他、歴史的風致形成建造物指定式、パネルディスカッションと3部構成。文化財保護法の考え方が、保存から活用へと変化してきた昨今、桐生市で「桐生市歴史的風致維持向上計画」が認定されたということは大変うれしいニュースです。しかしながら、文化財とまちづくりは行政上の所管が違い、国としても自治体としても、縦割りに横串を刺さないと成功できません。

今回の計画策定をきっかけに、歴史的風致をどのようにまちづくりに活かしていくのか、そして市民の皆さんが桐生の歴史文化に誇りを持ち、市外の皆様に桐生のまちの魅力を感じてもらうためにはどうしたら良いのか、改めて真剣に考えていかなければならないと感じています。

議論をスタートさせるために、ぜひ皆様にも計画をご一読いただけたら幸いです。ちなみに、表紙は桐生市藝術大使の画家 山口晃さんの作品「ショッピングモール」となっています。

桐生市歴史的風致維持向上計画(桐生市 HP )  http://www.city.kiryu.lg.jp/shisei/keikaku/1012273.html