CSF(豚熱)の拡大を防ぐ
今朝は新里猟友会の会員として、今年度初となる桐生市鳥獣被害対策実施隊事業に参加させていただきました。桐生市からの委嘱を受け、有害鳥獣の生息並び被害調査・捕獲オリの点検等を行う事業です。本日は新里町全域を猟友会員が手分けをしてパトロールを実施しました。
ここ数ヶ月、桐生市内における野生イノシシの豚熱(CSF)感染例が連日のように報告されている状況です。4月には隣接する前橋市において養豚場でのCSF発生が確認され、1万207頭の豚が殺処分されるという悲しいニュースもありました。農場とイノシシの生息域に境目がなくなりつつある中、今回のようにパトロールをして人の気配をさせるだけでも人と動物の住み分けにつながることから、定期的なパトロールがたいへん重要な活動になってきます。
イノシシと農場の豚が接触すると、当然ながらCSFの感染拡大のリスクが高まります。そして現状において農場でのCSFの発生は、すなわち豚の殺処分を意味しています。命のサイクルが経たれ、大量の豚が殺処分されてしまうという悲しい現実が身近に迫る中、何としてもそのような事態を防いでいかなくてはなりません。
人間も野生動物も命あるもの。共存していくためには、動物の特性を知り、住み分けていく努力をすることが大切です。地域の皆様におかれましたは、人家の側でイノシシを見かけたら決して近づかず、市役所またはお近くの支所までご一報をお願いいたします。