新桐生駅バリアフリー化の概要について

新桐生駅バリアフリー化

先日開催された桐生市議会9月議会の補正予算審議において、新桐生駅のバリアフリー化(エレベーター設置など)についての詳細が確認できましたので、整理させていただきます。

・エレベーターを上り線、下り線の各ホームに設置し、跨線橋でエレベーター間を接続する。
・既設の地下歩道は存続する。
・駅入口のスロープはバリアフリー法の基準を満たしていないため、改良を行う。
・多目的トイレは駅構内に新規で1室設置する。(駅の構外のトイレは改修済み)

今回のエレベーター設置にあたっては、バリアフリー法における駅利用者数の要件が一つのハードルとなっていました。バリアフリー法では1日当たりの利用者数が3,000人以上の駅のバリアフリー化を鉄道事業者に義務付けています。一方で、新桐生駅の1日当たりの利用者は直近で2,132人となっており、バリアフリー化の要件を満たしていない状況が続いていました。要件を満たしていない中で、国からの補助金の内示があり、東武鉄道も事業にご協力いただけるこは、これまでの市長を先頭とした要望活動の大きな成果だと捉えています。

今回のエレベーター設置等の総事業費は約2億1,000万円、そのうち1/3の7,000万円を桐生市が負担し、残りの1/3を国が、1/6ずつを県と東武鉄道が負担し、事業主体は東武鉄道が担うという形となります。国からの補助金の内示までの働きかけは勿論のこと、負担比率などにおいても関係機関との調整を重ねた結果、今回の成果に結びついたということを、本会議の質疑の中でも確認が出来ました。これまでの関係者の皆様のご努力に心より敬意を表します。

なお、工事は東武鉄道を事業主体として、今年度中に実施される予定です。工事期間中はご迷惑をおかけいたしますが、ご協力をよろしくお願いいたします。そして、事業が完了したあかつきには、今まで以上に多くの皆様に新桐生駅をご利用いただきますよう、重ねてお願い申し上げます。