新里福祉センターの復旧の見通しは?

先日、9月25日の桐生市議会 9月議会最終日に一般質問に立たせていただきました。

その中で、桐生市清掃センターからの余熱を利用して運営いる「新里福祉センター」の入浴施設の休止についてお伺いさせていただきました。その詳細は翌日の桐生タイムスの1面に掲載されています。

新里福祉センターは、新里地域において、特に高齢者の健康増進や、外出機会の提供、地域コミュニティづくりなどの中心的役割を果たす施設であり、新里町内の高齢者を中心に、桐生市内外から多くの利用者がいる施設となります。中でも、清掃センターの熱供給を受けて運営されている入浴施設が人気の施設であり、入浴後のカラオケなどを通じた、サークル活動の拠点としても親しまれている施設です。

この新里福祉センターにおける目玉の施設ともいえる入浴施設が6月下旬から現在に至るまで休止の状態が続いており、地域の皆様から心配の声をいただいています。今回の一般質問の中では、清掃センターから新里福祉センターに繋がる配管から高温の蒸気が吹き出し供給を停止したこと、復旧には大規模工事が必要で多額の費用が掛かることが予想されていることなどが明らかになりました。

私としては、市内の長寿センター等の中で最も利用者が多い施設(1日 約150人)であることや、黒保根町のような代替えの入浴施設が町内に存在しないこと、また平成26年度からの3 か年で実施した清掃センター焼却炉の延命化工事により令和13年年度までの熱源供給の安定稼働が可能あることなどを加味すると、清掃センターからの配管の敷設替えを実施し、最低でも余熱利用の可能な今後13年間は新里福祉センターの入浴機能を維持していただくことが最適でありあると考えており、今回の一般質問において施設の存続に向けた工事の早期実施を強く要望させていただきました。また、入浴施設が利用できない現状においても利用者の皆様が楽むことのできるレクレーション機能の強化、施設の充実を図っていただくことも合わせて要望し、市として検討していくとのご回答をいただきました。

桐生市清掃センターにおいては、東京都立川市の事業者が排出した一般廃棄物を10月から受け入れることとなり、先日、市役所にて調印式が行われました。清掃センターの稼働率を高めるとともに、受託料の増加(年間約1憶円)や、発電量の増加による歳入の増加が期待され、一般財源から補填をしている現状において、桐生市の財政に大きく貢献することが期待されております(こちらについては、後日改めて触れさせていただきます)。一方で、ゴミの搬入量が増加するということは、搬入トラックの増加を意味しており、受入れ地域の住民の皆様にとって、環境への負担は小さくありません。今回の受入実施は地域住民の皆様の理解があってこそのことと、理解しています。清掃センターそのものが地域の協力のもとで運営されている現状を踏まえると、余熱利用施設として清掃センターと一体的に整備された新里温水プール及び、新里福祉センターは、現行の清掃センターが稼働している限り守っていくべき施設だと考えています。一日も早い新里福祉センターの配管敷設替工事の実施、及び入浴施設の再開を願い、今後も動向を注視していきたいと思います。