関東若手市議会議員の会 公式研修in茨城

本日は関東若手市議会議員の会 公式研修in茨城の2日目として、ひたちなか市に寄らせていただきました。研修2日目と言っても、昨夜は都合により一旦桐生に帰りましたので、群馬⇔茨城2往復、計600km強のドライブとなります。長距離運転が苦手は私には辛い距離ですが、茨城まで北関東道が開通して約2時間の道のりとなり、決して遠い場所ではなくなったと身をもって実感しました。本日の研修場所は北関東道で群馬から一直線、その終点となる国営ひたち海浜公園です。

テーマは「国営ひたち海浜公園の運営と花を生かした特色づくり」について。ひたち海浜公園は国営の都市公園で、自然環境保護等の目的がある国立公園と異なり、様々な面で制約が少ないそうです。現在はネモフィラが見頃となっており、本日は平日にも関わらず園内はたいへんな賑わいでした。入園者は3年連続で200万人を越えたそうです。


ひたち海浜公園の集客力はどこからきているのでしょうか。今回の研修のなかでそのヒントがいくつか見つけられたように感じます。ご説明いただいた職員さんは「最近ネモフィラやコキヤで話題になっているが、有名になってきたのがここ数年というだけで、長年取り組んできた結果である」ということを強調されていました。

ひたち海浜公園で一番有名なのは、春にはネモフィラが咲き、秋にはコキヤが生い茂る「みはらしの丘」というエリアです。ここは二毛作で2種類の植物を毎年シーズン毎に植え替えているそうです。幻想的なこの丘は元々建設残土置き場だったそう。この残土の山を日本庭園のプロに設計してもらい、綿密に計算された丘の形状を作り上げたそうです。更に、植物の管理もプロの手により除草等を徹底的にやっているとのこと。このように他を寄せ付けない完璧な植物の管理、景観形成、更には全国最大級の規模により、現在では国内外から観光客が大挙して訪れる関東有数の観光名所となっています。

更に付け加えると、ネモフィラやコキヤといったマイナーな植物に勝負をかけたこと、インスタグラムを中心としたSNSブームに合致したこと、高速道路のアクセスが良く、空港や港湾にも近いなど、様々な勝因が考えられます。


間もなく始まるゴールデンウィークはちょうど花真っ盛りのシーズンです。北関東だけでも、あしかがフラワーパークの藤棚や、館林のつつじヶ丘など、有名な花の名所が多数あるなかで、近年新たな花の名所も加わり花の観光スポットは群雄割拠の状態ともいえます。それだけ花には観光需要があるという証拠でもありますが、一朝一夕では観光名所になることはできません。観光誘客は明確な戦略を持って、一つひとつの努力の積み重ねが大切だと改めて感じました。